今回は「人身取引に反対して尊厳をもって歩む」というテーマのもと、私たちは晩の祈りによって参加した。数年前から人身取引反対の話をオンラインで聴き、祈りに参加してきたが、今回のように晩の祈りのために準備されたパンフレットを使って祈ったのは初めてだった。
祈りは暗闇の中で始まり、暗黒の世界でさまよい、苦しみの中でもがき叫ぶ兄弟姉妹の声が聞こえてくるような気がした。
私は歩いている。
夜の闇の中を。
闇に包まれて何も見えない。
人身取引と搾取の鎖に縛られ、ここから出られない。
光が見え始めた時、小さな灯であったにもかかわらず、何と明るく見えたことでしょう。まさに希望の光であった。
私たちは歩いている。 同じ道を歩き、同じ旅の仲間だ。
傷、疑い、恐れを一つにし、
希望、信仰、喜びを携えて、
互いに励まし合い、夜を徹してともに進む。
同じ目標を目指して、地平線に向かう。
私たちは人間の尊厳のうちに結ばれた一つの体なのだ。
「ともに歩みましょう」の言葉によって、ともに歩むことがどれほど大きな力、勇気、支え、助けになるかを感じることができた。
この祈りの数日後、信徒との集まりで、この祈りを共に祈った。終わってから「このような事が起こっていることすら知らなかった。」「ショックだった。」等の声があり、知らせること、ともに祈ることの大切さを改めて感じさせられた。
私は今回、現実を知らなすぎる自分に気付けた。これからも人身取引の現実への意識を深めつつ、祈り続けていきたいと強く思った。
彼らが希望の光を見出し、差し出される手を握り、新しい道を歩みだすことができますように。
聖母マリアが温かく御手をのべ、慰めを与え、優しいまなざしを注いでくださいますように。
アーメン
アジア管区本部修道院
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