オタワ愛徳修道女会
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今日の祈り

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喜びの訪れ


~やっと名前を呼ばれた!~

  先日、子ども達が宿題をしている時、小学3年の男児に名前を呼ばれた。 それからまもなく、今度は別の4年の男の子にも「○○さん、ちょっと来て!」と呼ばれた。 その時はそのまま過ぎたが、あとで気がついた。 この男の子達に名前を呼んでもらったのは、勤め始めてはじめてだった。 やっとメンバーの一人になれたようなほっとした、温かな気持ちになった。 当たり前のように名前を呼ばれることに感激した。

  一生懸命働き、ゆとりを持ちにくい親と子どものために何かできたらと、 このNPO法人に「働かせてもらえませんか。」と訪れた時、子どもとの関係性が、わりと早く築けると考えていた。 甘かった。 子ども同士のけんかは絶えず「うざい!」「あっち行け!」と言われ、 完全にいない人のように話しかけられない事態に直面し、私の想像は初日から木っ端微塵に砕け散った。 感情を刺激しないよう、気に障ることを言わないよう、おどおどしながら見守りただそこにいるという時間が続いた。

  そこから少しずつ少しずつ、共に時間を過ごし、話を聞き困っていたら手伝い、間違っては怒られながら、 だんだん「この人はここにいる人。」と認識してもられるようになったのだろうか。 ある時、宿題の答えがわからないと聞く子どもに、すぐ答えられずにいると「役に立たない!」と言われてしまった。 「10回に一回くらいは役に立つと思うけど。」と返事をすると、 すかさず近くで宿題をしていた子が「200回に一回!」と訂正する。 その時空気が和らぎ、3人で「にやっ」とした。 なんだか、いい時間だ。

喜びの訪れ   子ども達のまっすぐで傷つきやすい感性に教えられながら、安心できる「場」を体験してもらいたいと強く願いつつそこにいる。
  名前を呼び合うというのは、あたり前ではないのだ。 相手がそこにいることが認められた時に、とても自然にその相手に対して発する思いなのである。



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