Sr木田 まゆみ
2023年秋、日本管区は識別集会を行い、2024年からの管区のヴィジョンを決定しました。
これまで「出かけていくこと」につながるテーマが続いていたように思いますが、今回皆で祈り、語り合い、聴き合う中で浮かび上がってきたのは、「神からいただいている深い望みやミッションを姉妹の間で語り合い、そこから力づけられて、出かけたい」というものでした。
共同体は、修道生活を続けるための燃料を燃やすエンジンとも言える重要な要素です。
自分で選んだわけでもない他者、バックグランドも違い、使う言葉の意味も同じではない者同士が共に暮らし、生活を分かち合っていくのが共同生活です。
調子が良い時はさほど負担になりませんが、自分の嫌な面が出てしまう荒みの時など、共同生活はしんどいものになります。
小さな出来事、感じたことや落ち込んだ気持ち、張り合いなど姉妹に語れたら、どんなに楽でしょう。
このようなある意味家族的なつながりに変えられていくところに修道家族と言われる所以があるように思います。
生活を分かち合うことは、感じたこと、考えたことを含め、「私自身」を互いに分かち合うことなのでしょう。
イエスは、「わたしはいのちのパンである。」とおっしゃいます。
修道生活がもたらす幸いは、一人ひとりが自分を開き、思いを分け合える時、いのちであるイエスを分かち合うことに気づく体験なのだろうと思います。