「新約聖書のなかで、わたしたちに与えられたメッセージであるあわれみ深い生活とは、ひとつになる生活を意味しています。
あわれみは、それぞれの人間の特質とか個人的態度や特別な才能ではなく、ひとつになる生き方なのです。」
「コンパッション~揺り動かす愛~」(女子パウロ会)
イエスのうちに私たちを集められた霊により、
心に注がれた愛のお陰で、私たちは
姉妹的生活をおん父からの賜物としていただきます。
「いのちの道」28項
創立者エリザベット・ブルイエールは、オタワ愛徳修道女会の姉妹達に、愛の遺言を残しました。
「愛する姉妹達よ、互いに愛し合う暖かい心をもちなさい。
神への愛ゆえに周りの人に仕えなさい。
良い意向で、もうちょっとのつらい克己の業を、もうちょっとの深い謙虚さを実践すれば多くのことが成し遂げられます。」
御父のコンパションの愛を証しするのは、まず共同体生活の中においてです。
私たちが送る憐れみ深い生活とは、ひとつになる生活だからです。
姉妹的共同生活は、同じ信仰と召命に召された者同士が共にいる幸せを味わい 苦しみも喜びも分かち合います。
このことを通して責任を担う姉妹も、年長者や 病気の姉妹も 養成期間中の姉妹も すべて一つの愛の交わりに包まれるのです。
姉妹的愛に一つに結ばれているとき、神が自分たちの働きを祝福してくださることを知っている私たちは生活を共にする中で、 互いに仕え合い、各々がいただく恵み、互いの富や貧しさを分かち合います。
静かな沈黙のときも大切にします。
それは喧騒を遠ざけ、静粛と相互間の尊敬の雰囲気の中にあって自己を省みるとき、神との出会いのときであり、霊的な成長を助けるものとなります。
同じ信仰、同じ召命によって主イエス・キリストに結ばれた者同志の絆は、祈りによる交わりを通して一致へと導かれます。
祈りの生活が姉妹的愛の生活と他者への奉仕の心を生み出し、他者への奉仕と姉妹的生活が祈りの交わりをさらに促すものとなります。
日々の力と糧は祈り、 特にミサから汲み取ります。
私たちにとって、共同生活そのものが、宣教であり、互いの違い、弱さを受け入れ、互いの重荷を負うとき、 そこにおん父の慈しみが真に輝き「真の交わりという食べ物」を関わりに飢え渇く世界にイエスの手となり、足となって運ぶことができるのです。
アジア管区本部修道院
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